Bromo は広大な Tengger カルデラの中で最も新しい火山円錐で、火山砂の平原からそびえ立っています。Tengger の人々にとって神聖な山であり、Java で最も活発な火山のひとつでもあるこの山には、カルデラを見渡す夜明けの絶景を求めて旅行者が訪れます。
カルデラの中のカルデラ
ブロモ山 (Bromo) は、テンゲル (Tengger) カルデラの底からそびえています。幅16キロメートルのこの盆地は、南のスメル山へと続く火山塊の北端にあります。Smithsonian の Global Volcanism Program は、この火山群の年代を約820,000年とし、それぞれがカルデラに切られた5つの成層火山が重なり合っていると説明しています。標高2,329メートルのブロモ山は火山塊の最高地点ではありませんが、最も活発で、最も多くの人が訪れる山です。
南西部のサンドシー (Sandsea) カルデラはおよそ9×10キロメートルで、地元でラウタン・パシール (Lautan Pasir)、すなわち「砂の海」と呼ばれる平原を抱いています。その底には過去数千年のうちにいくつもの火山錐が成長し、ブロモはその中で最も若い山です。隣には筋状のひだが刻まれたバトック山の円錐が立ち、しばしばブロモと間違えられます。晴れた朝には、ジャワ最高峰の火山スメルが南の地平線で煙を上げています。
落ち着きのない歴史
ブロモ山は頻繁に噴火しますが、溶岩よりも火山灰と爆発が中心です。2004年6月8日には突然の水蒸気爆発で火山灰が約3キロメートルの高さまで噴き上がり、観光客2人が亡くなりました。2010年末には活動が最高警戒レベルに達し、観光エリアは閉鎖され、マラン (Malang) の空港も数日間閉鎖されました。2011年まで火口周辺には大量の降灰が続き、噴煙が約7キロメートルに達したこともあります。
2015年末には火山灰の噴出が再開してレベルIIIの警報が出され、2016年まで続きました。マランでは再び航空便が乱れ、訪問者はカルデラの底に立ち入れなくなりました。2019年にもさらなる降灰噴火があり、4月にはほぼ毎日噴煙が上がったほか、2020年末にも短期間噴火しました。それ以降は主にガスと水蒸気を放出していますが、2023年には再び活動の高まりが見られました。
テンゲルの人々とヤドニャ・カサダ (Yadnya Kasada)
カルデラを囲むように村を構えるヒンドゥー教徒の共同体、テンゲルの人々はブロモ山を神聖な山として崇めています。その名はブラフマーに由来するとよく言われます。彼らの寺院プラ・ルフール・ポテン (Pura Luhur Poten) は、火山の麓の砂の海に建っています。毎年、彼らの暦でカサダ月の14日目にヤドニャ・カサダが行われます。儀式は夕方にンガディサリ (Ngadisari) で始まり、真夜中に供物が寺院へ運ばれて祈りが捧げられます。
夜明け前、行列は火口縁まで登り、野菜、果物、花、家畜、お金を火口へ投げ入れます。村人の中には、幸運を願ってそれを受け止めようと火口壁を下りていく人もいます。この儀式は、子宝に恵まれなかったロロ・アンテン (Roro Anteng) とジョコ・スゲル (Joko Seger) の夫婦が、子どもの一人を火山に捧げるという条件で子を授かったという伝説に由来します。儀式の前後は通常、国立公園が観光客に閉鎖されるため、旅行前に日程をご確認ください。
訪れる
ほとんどの人は夜明けを目当てに訪れます。定番の展望台は外輪山の縁、標高2,700メートル余りにあるプナンジャカン (Penanjakan) で、ブロモ、バトック、スメルが一列に並ぶ姿を望めます。ジープは午前3時ごろに出発し、より静かな選択肢としてはスルニ・ポイント (Seruni Point) があります。拠点となるのは北の縁にあるチュモロ・ラワン (Cemoro Lawang) で、プロボリンゴ (Probolinggo) から向かいます。ほかに、パスルアン (Pasuruan) からトサリ (Tosari) 経由、マランからトゥンパン (Tumpang) 経由で登るルートもあります。
チュモロ・ラワンからブロモ山までは砂の上を歩いて約45分。ジープや貸し馬でも行けます。最後の円錐を約250段の階段で登ると、直径約800メートルの火口を見下ろす縁に出ます。夜は冷え込み、雨季には霧で眺めが隠れることが多いため、晴れた日の出を見るなら乾季が最適です。入場方法や料金は変わることがあるので、出発前にご確認ください。
安全
ブロモ山はインドネシアの火山学機関 PVMBG が監視しており、警戒レベルはIからIVまであります。ブロモ山がしばしば置かれるレベルIIでは、活動中の火口から1キロメートル以内への立ち入りが禁止されてきました。レベルが上がると規制範囲は広がり、2010年には3キロメートルに達しました。噴火が頻発する時期には、火口縁へ上る階段も閉鎖されています。
2004年の死亡事故が示すように、爆発はほとんど前触れなく起こることがあります。旅行前には MAGMA Indonesia (magma.esdm.go.id) で最新の状況を確認し、公園職員や地元ガイドの指示に従ってください。火口がどれほど穏やかに見えても、閉鎖区域には決して立ち入らないでください。カルデラの底は常に火山灰と細かい砂が舞っているため、スカーフやマスクを持ち、丈夫な靴を履きましょう。